羽山はしづの真意を解するに苦しむも、
誠心誠意をもって、時には媚態を呈し、種々話しかけたが、しづは口をとざし、頑として答えなかった。
狸は、ご神木が
誠心こめて止めるのを振りもぎって、馬に一鞭をくれて、ぽくぽくと出て行った。
然れども其主人公が薄志弱行にして精気なく
誠心なく随ツて感情の健全ならざるは予が本篇の為めに惜む所なり。
編輯者 いや、わたしなどは
誠心誠意、読者の希望に副ふつもりなのです。
Du kannst, denn du sollst. は私の絶愛の句であるが、
誠心誠意、読書子のために計る仕事は必ず酬いられるものであるとの確信を得た。