同書伊具郡の条にも同様の事が書いてある、同郡山上村にも手長明神があって、類似の説を伝え、附近には貝塚があり、参詣者は
貝殻を納めるを例とするという。
身毒は、細面に、女のやうな柔らかな眉で、口は少し大きいが、赤い脣から漏れる歯は、
貝殻のやうに美しかつた。
貝殻の中には紙片があり、表に十字架が描かれ、裏には天の子四郎と書かれてゐた。
供の義助がようよう気がついて彼女を抱き留めた時、四郎兵衛はもう二つ三つの
貝殻に顔をぶたれて、眉のはずれや下唇から生血が流れ出していた。
それと共に、花のない桜の木には、
貝殻のやうな花がさいた。
主な楽しみといえば、銃猟や魚釣り、あるいは
貝殻や昆虫学の標本を捜しながら、なぎさを伝い桃金嬢の林のなかを通ってぶらつくことなどであった。