襖だけは家主から経師屋の職人をよこして応急の修繕をしてくれたが、それも一度ぎりで姿をみせないので、家内総がかりで
貼り残しの壁を
貼ることにした。
襖だけは家主から経師屋の職人をよこして応急の修繕をしてくれたが、それも一度ぎりで姿をみせないので、家内総がかりで
貼り残しの壁を
貼ることにした。
西山へ、西山へ、画板に紙を
貼る時も、新しく絵具を求むる時も、夜ごとの夢も、まだ見ぬ西山の景色や白峰の雪に想いを馳せていた。
どっちが上るか下るかによって、郵税として三銭切手を
貼るべきか、もう一枚殖やして六銭だけ
貼るべきかがわかるという簡易秤の役目をつとめる。