池袋の乗換はいゝが、赤羽でも、
赤帽はゐず、長いプラツトフオームを重い鞄をさげて歩いた。
「いや、わしもこれで、二十年も
赤帽稼業をしているから、お客様を待つ気持のつらさというものは、よく判るですよ。
が、さらに妙だった事は、千枝子がそう云う
赤帽の問を、別に妙とも思わなかった事だ。
佐世保のステーションに着いたのは黄昏時で、なるほど、下車する人を見ると米軍の士官や水兵達が大きなトランクや袋なぞをかついで、
赤帽達が大わらわである。
荷かつぎというのは、鉄道の
赤帽のように、お金をもらって人の荷物を運ぶ人です。