路で友達に
逢うたら羞しうて気持の荒ぶ年頃やさかい、かう言ふ。
或代の主、外出の途中に
逢うた美しい女を連れ戻つて、女房とした。
○よさもと 紀伊北牟婁郡長島辺を歩いてゐた頃に、行き
逢うた人の話では、午後をよさもとと言ふ由。
まだ丁稚あがりの男の身分から考えても、五度
逢うところは三度逢い、二度を一度にするのが二人の為であるということも知っていた。
年寄りの方は水原忠三郎という人で、わかい方は息子ですが、なにしろ横浜と東京とかけ離れているもんですから、始終
逢うというわけにも行かないんです。
久し振りで半七老人に
逢うと、それがまた病みつきになって、わたしはむやみに老人の話が聴きたくなった。
事の初がこの日で、その後自分はこの日に
逢うごとに頸を縮めて眼をつぶる。
伊之助の膝へ手を突いてホロリと泣いたのは真の涙で、去年別れ今年
逢う身の嬉しさに先立つものはなみだなりけり。
又お馴染の芸者でも、生憎買おうと思った晩外にお約束でもあれば
逢う事は出来ませぬ。