鱸その他の川魚を漁する人の、豊島の渡よりこゝの渡にかけて千住辺りまでの間に小舟を泛めて
遊ぶも少からず。
朧夜には裳の紅、袖の萌黄が、色に出て
遊ぶであろう。
なほあり余る空地には犬と
遊ぶ老人、子供を連れた乳母女中、逢曳の男女等が、干潮の潟の蟹の数ほど夕陽の下に林の遠景まで続いてゐる。
だが、二年もぶらぶら
遊ぶことになると、その間に独学ででも文学をやるとしたら、何か掴むところがあるだろうと思った。
世間が
遊ぶときゃ人並みに遊ばねえと、顔がたたねえんだ。
果して、幹枝の高き教養と脱俗の境地に過せし素質は忽ちに自身を天人に擬して、兜羅綿の樹下衆車苑に
遊ぶの様を唱い始めたり。
僕も民子の姿を見れば来い来いと云うて二人で
遊ぶのが何より面白かった。
同じ年恰好の娘は未だ鼻を垂して縄飛をして
遊ぶ時分に、私はもう世の中の歓しいも哀しいも解り始めましたのです。
舟津の家なみや人のゆききや、馬のゆくのも子どもの
遊ぶのも、また湖水の深沈としずかなありさまやが、ことごとく夢中の光景としか思えない。
呼ばれて至りて日ひとひ夜ひとよとかく
遊ぶやうにて明けにけり。