「引きさ」の例文

「引きさ」の書籍での例文

若い番頭和吉、二十四五歳、千崎弥五郎のこしらえで少しくあとに引きさがって眺めている。

勘平の死

岡本綺堂

オソメさんの両の手にはまだ一俵ずつ残っているのだが、今やこんなのメンドウくさいやと手のゴミを払うようにほうりだして、一礼して引きさがるという次第であった。

明治開化　安吾捕物

坂口安吾

そして、一旦、その味をしめたあげく、もう、彼等は、内村直也が引きさがることをゆるさぬだらう。

『えり子とともに』の序に代へて

岸田国士

雪子もお児もながら、いちばん小さい奈々子のふうがことに親の目を引くのである。

奈々子

伊藤左千夫

具体案ができ上がったら、私は全然この農場から手を引くことにします。

小作人への告別

有島武郎

何割引くか判然しない中は首を切られても、引きさがらない。

世之助の話

芥川竜之介

潮遠く引きさりしあとに残るは朽ちたる板、縁欠けたる椀、竹の片、木の片、柄の折れし柄杓などのいろいろ、皆な一昨日の夜の荒の名残なるべし。

たき火

国木田独歩

いざや終夜供養したてまつらむと、御墓より少し引きさがりたるところの平めなる石の上に端然と坐をしめて、いと静かにぞ誦しいだす。

二日物語

幸田露伴

伊勢の海阿漕ヶ浦に引く網もたび重なればあらわれにけりで、何時しか伯父様が気附いた。

根岸お行の松　因果塚の由来

三遊亭円朝

そこで彼はまたすわり、こんどは塵紙を引きさいて紙縒をよりにかゝる。

盲目

島木健作

「引きさ」のオンラインでの例文

柏のベローチェでは置き引きされた辛い思い出があるが安いので懲りずにベローチェに行く。

さーちゃん

新商品が出る頃に、旧品は一気に値引きされるのだ。

カニ

さっき取り上げた4話でもそうで、キャラクターの考え方が綺麗に線引きされてるんです。

コッペ

かといって、好き好きアピールをやりすぎればドン引きされてしまいます。

片想い研究家

自分の中で、はっきりと線引きされたから。

京すずらん

　少女がカーテンを引くと、ガラスの向こうに少女よりも少し年上の少年がいた。

墓守絵馬

真っ直ぐ引くのが大変なのです。

宮地弘充（女子サッカークラブ広報）

ユダヤ教徒の血を引く者ならば誰でもユダヤ人なので、改宗者を含むあらゆるユダヤ人が居てもおかしくないというのが、ユダヤ人の実際のところなのです。

sydneyminato

「大吉の引きだけは良い」という特殊能力のせいで、毎回おみくじを引く度に「多分大吉だろうな」と思いながら開け、やっぱり大体大吉です。

夏木凛

また、余談ですが古いカメラでもISO感度を引くく設定して撮影すればまだまだやれます。

Napa

引きさの例文

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引きさ の例文

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