ほんとうに楽しんで面白く、和気靄々裡に一日を
過ごすといった風の会だった。
白菜と合わせてチリ鍋にすれば、思わず晩酌を
過ごす。
この三人の学者は、毎時間に、五分間を観測と記録に費すと、故障の突発しないかぎり、あとの五十五分間というものを
過ごすのに、はなはだ退屈を感ずるのだった。
おかげ(真におかげさま)で、昭和二十一年の夏は、僕発明の蚤よけ袋の中に這入る必要もなく、病後の身を安らかに
過ごすことが出来たのである。
叔父と甥とが、同じ家に棲んでいながら、二週間も三週間も口をききあわずに
過ごすようなことは決して珍しいことではない。
半歳を雪の下に埋もれて
過ごす耕地のことで、ただ一本のひょろひょろ松のかげでも、直ちにその秋の収穫に影響した。
汽車では一車室全体が独占され、そのなかでブランコ乗りは不十分ながらなんとかふだんの生活のしかたにかわるように、旅のあいだ上の網棚で時を
過ごす。
そして翌明治三十七年以降は大正三年の病没の年に至るまで、そこの世界屈指の美術博物館に、日本およびシナの部の首脳として、毎年の半ばをかの地に
過ごすに至った。