だが、農村の祭りでは、夏は参詣が本位とせられてゐる様で、家族又は一人々々でぼつり/″\と
参るのだ。
併しながら依代は、何物でも唯神の眼を惹くものでさへあればよろしいといふわけには
参るまい。
さすれば内裡の内外ばかりうろついて居る予などには、思いもよらぬ逸事奇聞が、舟にも載せ車にも積むほど、四方から集って
参るに相違あるまい。
無役ながらも千二百石を賜わる天下お直参のわが屋敷じゃ、踏ん込んで
参るにしても、それ相当の筋道が要るによって、まだ大事ない。
さて一応伴天連の疑は晴れてぢやが、「さんた・るちや」へ
参る人々の間では、容易にとかうの沙汰が絶えさうもござない。
通常より少し優れた伎倆の人が一勉強いたしますと上手にはなれましょうが、名人という所へはたゞ勉強したぐらいでは中々
参ることは出来ません。