妻は「何だかこはいわねえ」と、云つて、オド/\してゐたが、この人は、上つて来て、差押へるのでなくて、「何か税金位の
金目の品ものはありませんか」と云つた。
第一、荷嵩の割合に
金目が揚がり、商品も小綺麗な代物なので、河岸の中でも羨まれる魚問屋の一軒だった。
すると、早百合姫に附添っていた家来の男女は、薄情なもので、両人諜し合せ、館も人手に売渡し、
金目のものは残らず浚ってどこかへ逃亡してしまいました。
立派に装釘された
金目な参考資料などは、一、二度翻えして見ては居ましても記憶にも止まっていないものもあります。
叔父の家は広い植木屋の地内で、
金目垣一つ隔てて、直にその道路へ接したような位置にある。