歴代法王のうち、その人物の
雄大という点ではこのグレゴリオ七世が最上であるように思われる。
彼の一生にふくまれた人間史の綾や幅は比類なく
雄大で正常である。
そして万人がその困難さを納得するに値するだけの
雄大独自な個性をそなえた大河なのである。
ボルゾイの美しさはコリー以上だが、コリーには
雄大さがある。
天地開闢の昔に遡つたミルトン風の幻想は如何にも
雄大に描かれてゐる。
馬琴の作るところ、長篇四五種、八犬伝の
雄大、弓張月の壮快、皆江湖の嘖々として称するところなるが、八犬伝弓張月に比して優るあるも劣らざるものを侠客伝と為す。
夫の強國の以て
雄大を致す所のものも、亦其源を推せは、總角丱たり、紅鬟燦たる、可憐の兒女教育の發展に因するや、幾多の事實之を證して餘りあるに非すや。
観音経は実に絶唱す可き
雄大なる一大詩篇であると思ひ信じて居ります。
斯くて支那には昔から化物思想が非常に發達し中には極めて
雄大なものがある。