それから、少くとも十二時頃まではあの露地にも通行人がありますから、結局時間の範囲は
零時から三時頃までの間に限定されますね」
その骨董は
零雑の義で、あたかも我邦俗のゴッタ煮ゴッタ汁などというゴッタの意味に当る。
まして、「いま何時」——「今かい、今はね」と考へて、「
零時…二十三分…十秒」などの気障さ加減に至つては鼻持ちがならぬ。
夕方から
零ち出した雪が暖地には稀らしくしんしんと降って、もう宵の口では無い今もまだ断れ際にはなりながらはらはらと降っている。
誰かが認めなければ、その物体の存在価値など、
零であるのだ。
微力其任に堪へずと雖も、当代の人目を聳動したる雄篇鉅作は問ふを待たず、治く江湖に散佚せる万顆の
零玉細珠を集め、一も遺漏無からんことを期せり。
零から何万にまで増えてきた数字は、都合によつてまた元の
零に減るときがないとはいえないのである。
東雲新聞、政倫、立憲自由新聞、雑誌「経綸」「百
零一」等は実に此種の金玉文字を惜し気もなく撒布した所であった。
「虫喰ひ算」を解く鍵は、普通の場合、まづ初めに
零の數字か、一の數字であらねばならぬところの穴を探し出すことにある。