しかし万一渡らなかったにしろ、君は格別僕の手紙を予想しているとも思われないからその
点だけは甚だ安心している。
この
点でも詩人は何ものよりも先に高々と真理をうたい上げた。
その上顔は美しい牙彫で、しかも唇には珊瑚のような一
点の朱まで加えてある。
が、その騒ぎがどのくらいつづいたか、その間にどんな事件がどんな順序で起ったか、こう云う
点になると、ほとんど、何一つはっきりしない。
これはほとんど病苦と云うものの経験のない、赭ら顔の大男で、文武の両道に秀でている
点では、家中の侍で、彼の右に出るものは、幾人もない。
「さまよえる猶太人」とは如何なるものか、彼は過去において、如何なる歴史を持っているか、こう云う
点に関しては、如上で、その大略を明にし得た事と思う。
が、若し「純粋な」と云ふ
点から見れば、——通俗的興味のないと云ふ
点から見れば、最も純粋な小説である。
が、その暇にも権高な伯爵夫人の顔だちに、一
点下品な気があるのを感づくだけの余裕があつた。
この
点で、彼等と、日本の自然派の作家とは、大分ちがふ。
自分はこの
点において、松江市は他のいずれの都市よりもすぐれた便宜を持っていはしないかと思う。