一度ひとの手にかかって料理されたが、ここに料理として生きた姿において
食膳にまみえるという意をみせようという心遣いである。
まったく我慢して食べてるとしか云いようがないほど味気ない
食膳で、ふだんの方がゴチソウがあるのだ。
弁兆は
食膳の吟味に心をくばり、一汁の風味にもあれこれと工夫を命じた。
呉氏、食卓へ現れるや、
食膳を一目みて、オミソ汁、と言う。
あいにく、呉氏の
食膳にだけ、まだミソ汁がなかったのだ。
恐らく、この夏から秋にかけては、素晴らしい果菜が、山のように
食膳を賑やかすことと思う。
終って、座を変え、茶の湯と、礼儀正しい
食膳を供したという。
かくて、化粧塩に、その形を整えた鮎が
食膳にのぼったとする。
其代り、斯うして青い物を保存して置くと、真冬の間でも、新鮮な青物を常に
食膳に載せることが出来る。