戯奴の紅き上衣に埃の香かすかに
しみて春はくれにけり
めいめい、好み好みの場所に席を取って、鮨種子で融通して呉れるさ
しみや、酢のもので酒を飲むものもあるし、すぐ鮨に取りかかるものもある。
しみ/″\日本の土に生れて日本の女であることが自分で味はれる。
此の時分から彼は今まで食べていた毎日の食物に飽きたと言い、バターもいや、さ
しみや肉類もほうれん草も厭、何か変った物を考えて呉れと言います。
継子だとはどんな味か知らぬが、順平は七つの頃から何となく情けない気持が身に
しみた。
六月半ば、梅雨晴れの午前の光りを浴びてゐる椎の若葉の趣を、ありがたく
しみ/″\と眺めやつた。
こんどのお手紙も、その友情は身に
しみてありがたく拝読した。
此花のすぐれて美しきを見るごとに、人の力といふものも、さて価低からぬものなるよ、と身に
しみてぞ思はるゝ。