「ではほんのお礼の
しるしに、わたくしがりゅう宮を見せて上げたいとおもいますがいかがでしょう」
その
しるしとして、仏殿の軒に土細工の龍を置いたらどうだという者があった。
とあって、その次行に「記」と
しるし、それから博士のいわゆる「十五年満期」の「長期性時限爆弾」を「装填シアル物件」が十二個ずらずらと列記してあるのであった。
「よかろう」研究班長の川波大尉は、実験方針書と
しるしてある仮綴の本を片手に掴みあげた。
をりよく雲なく気すみし夜なりしかば対岸の松影歴々として数ふべく、大波小波、磯をうち、うちてはかへすさま夜目にも
しるし。
わたしがいつでも通される横六畳の座敷には、そこに少しく不釣合いだと思われるような大きい立派な額がかけられて、額には草書で『報恩額』と筆太に
しるしてあった。
半紙いっぱいに書いた見取り図の要所要所へそういう文字を書き入れて、ここ加州家裏門と
しるしたその門の横の道に、長々と寝そべっている人の姿が見えました。
女は、居るという
しるしに、うなずいて見せて、自分の身を脇の箱を置いてある方へそらし、ウォルコフが通る道をあけた。
この憎むべき凶行を
しるしながら、私は面をあからめ、体がほてり、身ぶるいする。
わざわざ本名を
しるして、いま自分の前にあるきれいなページをよごすほどのことはない。