さて、その三回目の計画であるが、すでに選定も
すみ雨期あけを待つばかりだそうである。
都鳥に似たる「ごめ」という水禽のみ、黒み行く浪の上に暮れ残りて白く見ゆるに、都鳥も忍ばしく、父母
すみたもう方、ふりすてて来し方もさすがに思わざるにはあらず。
それから私は部屋の
すみずみから書棚や机の裏側、床のつぎめなどを厳密にしらべはじめた。
「ね、ちょっと、だんな、だんな! あそこの
すみにとぐろを巻いている三人の旗本どもは、ずいぶんと人を食ったやつらじゃござんせんか。
だから、かれはきょうの催しがあっても、むろん最初から見物席の
すみに小さくなっていて、そのあだ名のとおりしじゅう黙り屋の本性を発揮していたのでした。
家なみから北の
すみがすこしく湖水へはりだした木立ちのなかに、古い寺と古い神社とが地つづきに立っている。
向こうの
すみでは、原君や小野君が机の上に塩せんべいの袋をひろげてせっせと数を勘定している。
かく申す自分がカーライル!
すみのほうににやりにやり笑いながら、グビついているゾラもあり。