猫万
どんといふのは、猫背で背中に円い座布団を背負つてゐるやうな恰好をしてゐる万吉老人であるから、猫万
どんと呼ぶのである。
田舎にいる時分は、ただう
どんといっていたが、東京へきてから何処で聞き覚えてきたのか、うむ
どんと言うようになっている。
といっても今貴方を銃口の前に立たせて、
どんとやるわけではなく、実はわしたちが今度非常な超冒険旅行に出るについて、主として報道員として参加してもらいたいのです。
亭のあるところまで行きつかないうちに力が抜けてしまい、
どんと尻餅をついてそのままと相成ったのが、入口から入ったすぐのところの八つ手の葉かげ。
そうしたら八っちゃんは暫く顔中を変ちくりんにしていたが、いきなり尻を
どんとついて僕の胸の所がどきんとするような大きな声で泣き出した。
どんと船腹にぶつかった大きなうねりが、その勢いで汽船をどしんと空中へ放りあげそうに見える。
どんと背中をたたかれたのに、どうも様子が変なのです。
ぼくはこの政
どんと十日に一度位は必ず寄席へ、色ものの立花家か、義太夫の新柳亭かへ、行つたゞらう。
それから私は今度は純日本の歌だと証明して置いて「
どんと、
どんとどんと、濤乗り越えて—」を唱った。
つると葉とがからみあって、それは、空の中を
どんとつきぬけて、まるで豆の木のはしごのように、しっかりと立っていました。