晩年の芥川龍之介の話ですが、時々芥川の家へ
やってくる農民作家——この人は自身が本当の水呑百姓の生活をしている人なのですが、あるとき原稿を持ってきました。
そこでひとつ馬庭の百姓剣法をからかってやろうじゃないかというので、生意気な武者修業者が村へ
やってくる。
諸国の腕自慢の輩が武者修業の途中にちょッと百姓剣法をひやかしてやろうというので馬庭村へ
やってくる。
——その四ツ角へ、別の横丁から、おかしな奴がノコノコ
やってくる!
人数は二人、ピッタリと身体を寄せ合って、
やってくる。
「空襲ですって! 空襲って、敵の飛行機の
やってくることですか」
私は自分の娘が監獄にはいったからといって、救援会にノコ/\
やってくるのが何だかずるいような気がしてならないのですが……
三人が菓子をもらいに来る、お児がいちばん無遠慮に
やってくる。
もしも何かの不思議であの遠くを通う船がこっちに
やってくるかもしれない。
僕の向って進んでいる地方から
やってくるこの風は、氷にとざされた風土の楽しさを今からなんとなく想わせます。