不断臆病であつた私がそんな大胆な手出しをしたのはよく/\の事であつた。
「いえ、かねてお諭しでもござりますし、
不断十分に注意はしまするが、差当り、火の用心と申すではござりませぬ。
が、朝ほど御機嫌伺いに出ました節は、御殿、お腰元衆、いずれも
不断の服装でおいでなされた。
忌憚なく云へば、「何か知らを探し求めてゐる」ことに、大きな好意と尊敬はもてゝも、たゞそれだけのことに
不断の興味がもてるものではない。
別に
不断着物及び半纏に着くるもの、おなじく半襟と謂ふ。
瞳を定めてよく見るとその奥の方にはゆつくりまはる渦があつて、そのうへを
不断の白い水泡が流れてゐる。
けふは霧が冷たく、重く地の上に下りてゐて、少しの眺望も利かないので、
不断見える明りが一つも見えない。
機会を掴むのにも、
不断の努力と精進が必要なのであります。
バビロンの淫婦は爾の妃、七頭の毒竜は爾の馬、火と煙と硫黄とは汝が黒檀の宝座の前に、
不断の香煙を上らしめん。