三銭以上はちやんと目方をかけて見てから包んでくれたさうだが、一日分のおみそ汁には三銭以上なんて
不用の時代であつた。
更に結婚保険は女に生涯の従属を宣告し、個人としても公人としても全然
不用な寄生的なものとする。
ところが兄は、同行の上官石黒氏を始め、その外にも連があつて、陸軍省から差廻しの馬車ですぐにお役所へ行かれましたので、出迎へは
不用になりました。
「大坂の小伜を討つに、具足は
不用じゃわ」といって、白袷に茶色の羽織を着、下括りの袴を穿いて手には払子を持って絶えず群がってくる飛蠅を払っていた。
古い腕時計が自分には
不用なものになって来ると、やはり、いつの間にか私の机の上に載せて置いてくれるのであった。
しかし、そうした折りには、家人に命じて庭先に火を焚かせ、それに
不用な雑書類などを投げ入れるのである。
こわれた道具や、
不用のがらくたを買ってくれというのでした。
素より戯曲には種々の規則あり、罪過を以つて唯一の規則となすは不可なるべしと雖も、之が為めに罪過は
不用なりと言ふあらば亦た大に不可なるが如し。