第一
中隊のシードロフという未だ生若い兵が此方の戦線へ紛込でいるから※如何してだろう?※と忙しい中で閃と其様な事を疑って見たものだ。
また、『現実』に「綱渡りの現実」を、『文芸』に「移民通信」を、『一九三四年詩集』に「プラムバゴ
中隊」を発表するなど、精力的に活動する。
——星野将校斥候は、前哨
中隊の前方約千五百米の……。
堀尾一等卒にこう云われたのは、これも同じ
中隊にいた、小学校の教師だったと云う、おとなしい江木上等兵だった。
ところで、それ以前、約二週間
中隊は、支那部落で、獲物をねらう禿鷹のように宿営をつゞけていた。