自分でハッキリ記憶が残っていると
信じ得るだけ、むしろ、他からのハタラキが多いのだと言い得るであろう。
何しろわしの話の顛末は、余り不思議なので、わしが其事件に現在関係してゐたとは自分ながらわしにも殆ど
信じる事が出来ぬ。
その千年・二千年前の祖々を動して居た力は、今も尚、われ/\の心に生きて居ると
信じる。
ほかから考へると、どうにもしやうのないことを、ある勘で、なんとかなると
信じ得る人である。
読者諸氏は私のこの詩集の読後感として、『ある特別なもの』を感じられることと
信じる。
それと同じ事で、さう見えると言へば、なる程と、人間の雷同性がこれを
信じるやうになつて来ます。
その破れた箇所には、また巧妙な補片が当っていて、まったくそれは、創造説を
信じる人にとっても進化論を
信じる人にとっても、不可思議な、滑稽な耳たるを失わない。
歌人や俳人自身さへ大抵かう
信じるか、或はかう世間一般に信じてゐられると信じてゐる。