ヴァレリイとかロマンローラン、クロオデル等といふフランス文壇の大御所達が顔を並べて答へてゐたが、
個々の意見は記憶にない。
作者は客觀的な態度で
個々の人物に即し
個々の場面を追ひつゝ書き進んでゐる。
しかし
個々の芸道特有の「翁」については、今夜およりあひの知識の補ひを憑む外はないのであります。
素朴な意義は、神の意思の存在を古代生活の
個々の様式に認めて言ふのであつた。
例によつて、そのなかに含まれる
個々のものを、特異な面によつて区別するよりも、共通な面で捉へることに現在はより以上興味をもつといふ建前のもとにである。
此の問に答へる為めには、先づ、日本現代劇——さう名づけらるべき
個々の作品並にその作家の傾向、作風等に対し、一通りの研究ができてゐなければならない。
それと同じに在来の芝居の台詞にしても、その「抑揚」から「緩急」に至るまで類型的な標準によつて、人物
個々の心理的ニュアンスを無視してゐる。
これにたいし、統制は專制と自由を綜合開顯せる指導精神であり、
個々の自由創意を最高度に發揚するため必要最小限度の專制を加えることである。
宇宙に精神あるが如く人間にも亦た精神あるなり、而して人間
個々の希望は、宇宙の精神に合するにあり、人間世界の最後の希望は、全く宇宙の精神に合躰するにあり。
個人的なものとはもっぱら演出者の
個々の眼の鋭さに由来するが、一般的なものは、演出者がいつもカメラの眼を背負って立っているという職分上の位置からくる。