最も一度、私の軍艦では、ナイフで腹を切つたのがゐたさうですが、これは死に
切れない中に、発見されて命だけはとりとめたと云ふ事でした。
その時に玉雄は、林の向うを風につれて雲のように吹き渦巻く雪の
切れ目切れ目に、一つの高い高い真白な塔のようなものが天まで達く位立っているのを見付けました。
落ちる四人と堪える四人との間で、ロープは力足らずしてプツリと
切れて終いました。
眉の迫った、眼の
切れの長い、感じの鋭そうな顔だちである。
のみならず
切れの長い目尻のほかはほとんど彼に似ていなかった。
ただ読む筈だった紀行や地誌なぞが、未だに読み
切れないのに弱っています。
——何でも古い黄八丈の一つ身にくるんだまま、緒の
切れた女の草履を枕に、捨ててあったと云う事です。
畠の収穫物の売上げは安く、税金や、生活費はかさばって、差引き、
切れこむばかりだった。
幸ひ近くならぬ内に、こちらの路へ
切れてしまひませう。