産後の肥立が成功すると、体の膏がすっかり脱けて、却って
別嬪になるそうだからな。
」——は、どう聞いても、祇園の芸妓、二十二、三の、すらりと婀娜な
別嬪のようじゃあない。
揉み療治按摩は定雇い、給仕の女は痩せたの肥ったのお好み次第の
別嬪ばかり、物は試スにござりますゆえ、いかがでござります。
大していい腕ではないが、妻女の小芳というのがつい近頃まで吉原で明石と名乗った遊女あがりで、ちょっと
別嬪、これが町内での評判でした。
私はそこまで存じませんが、立ち入ったお話が、あの方はちょっと
別嬪さんでいらっしゃいますな。
お嬢さんは今年十七になって、名をお梅と云って、近所では評判の
別嬪でござります。
馬「もし旦那一寸御覧なさい、素晴しい
別嬪で、御覧なさいあの何うも前掛などが垢染みて居るが何うも
別嬪で」
「いや、あの眼もとの涼しいおれの
別嬪は、ぐつすり寝こんでゐると見える。