恰も其心を瞬
刻の言と思とにこめたやうに云ふのである。
杉田玄白が、新大橋の中邸を出て、本石町三丁目の長崎屋源右衛門方へ着いたのは、巳
刻を少し回ったばかりだった。
今夜こそと思っていると、朝四つ
刻、黒船の甲板が急に気色ばみ、錨を巻く様子が見えたかと思うと、山のごとき七つの船体が江戸を指して走り始めた。
四月三十日の未の
刻、彼等の軍勢を打ち破った浅野但馬守長晟は大御所徳川家康に戦いの勝利を報じた上、直之の首を献上した。
辰の
刻頃より馬場へ出御、大場重玄をまん中に立たせ、清八、鷹をと御意ありしかば、清八はここぞと富士司を放つに、鷹はたちまち真一文字に重玄の天額をかい掴みぬ。
申の
刻下りからふり出した雨は、いまだに上るけしきがない。
申の
刻下りからふり出した雨は、未に上るけしきがない。