海賊藤原純友は従五位下の位を以て誘われたが、彼はこれに応ずべく余りに
剛胆であった。
すると風見さんは、山ヌケが起こって、俺を埋めようとしたって、俺、ビクともしないよ、といったような、よく云えば
剛胆、素直に云えば胆汁質のボーッとした態度で、
祖父の治右衛門は法神の指折りの門下であったから、孫の
剛胆沈着なのに舌をまき、剣を仕込むことにした。
この快活、饒舌、柔和、慇懃、陰険、横柄、勇敢、残忍、聡慧、雄弁、
剛胆、狡猾——端倪すべからざる人物は、実に溌剌として紙上に躍っているのが見られるであろう。