十五日に在京の同人が集つたとき十一月號には紙數に制限をつけない
力作を持寄つて特別號を出さうかといふ話も出た。
しかし、それにも拘わらず、おのおのの新劇団は、以前にもまして創作戯曲の
力作を求めつゝあり、われわれ戯曲家もまた、奮ってその要求に応えようとしているのである。
当選ときまつた二つの作品並びに作家については、いづれも、
力作であり、かつ、有望な才能の持主であることはわかる。
長いから
力作だとも云へまいが、かうしてみると、なるほどそれぞれの時代に於ける紀念作といふやうなものばかりである。
旧朝鮮の日本人コロニイを背景とした「秋水嶺」は、現代日本の「青春」の一風景が素直な眼で捉へられ、健やかな感覚で舞台にくりひろげられた注目すべき
力作であつた。
「劇作」五月号の戯曲「湖心荘」は
力作でしかも面白さうだ。
十二月号の本誌(「劇作」)に掲載された君の
力作『唯ひとりの人』を、たつた今読み了りました。
粗末な
力作は、愚劣な小品より罪が重いのであるが、見事な大作は、片々たる傑作よりも声を大にして褒めたくなるのが人情だ。
内村君の処女作『秋水嶺』は、非常に素直な
力作である。