畳も急に暗くなって、客は胴震いをしたあとを
呆気に取られた。
そして
呆気にとられている人々を尻目にかけ、鞄を片付けて抱え込むと帽子を無雑作に冠りながら、振り返って吐き出すように云った。
私はなるほど「カレンダー」かなと思ったが、いくぶんか
呆気にとられた。
書生は
呆気にとられたなり、思わず彼女の顔を見つめました。
あんまり思いもよらないことだったので、僕は
呆気にとられ、思わず、笑いだしてしまった。
僕は
呆気にとられながら、返事をすることも忘れていた。
番頭は
呆気にとられたように、しばらくは口も利かずにいました。
)しかし今日はどうしたのか、お嬢さんも坊ちゃんもただ
呆気にとられたように、頭さえ撫でてはくれません。
これにはさすがの日錚和尚も、しばらくは
呆気にとられたまま、挨拶の言葉さえ出ませんでした。
その婆さんも
呆気にとられて、曲った腰をのしながら、『この池に竜などが居りましょうかいな。