京の西の岡というところに、松波
基宗という北面の武士が住んでいた。
偶然にも、さずきの転音に宛てた字が桟敷と、桟の字を用ゐてゐるのを見ても、さじき或は棚が、かけづくりを
基とした事を示してゐる。
『勝負事は、身を滅ぼす
基じゃから、真似でもしてはならんぞ』と、父は口癖のように幾度も幾度も繰り返して私を戒めました。
それよりも、われわれが身命を賭して土佐兵を撃ち退け、徳川家長久の
基を成せば、お家繁盛のためにもなり、御先祖以来の御鴻恩に報いることにもなるではないか。
鷹には公儀より御拝領の富士司の大逸物を始め、大鷹二
基、※二
基を※えさせ給う。
是に謂ふ所の山東・山西は華山を
基點として定めた名稱で、函谷關を
基點として定めた關東・關西と、ほぼ同一の意義をもつて居る(6)。
維新の五ヶ條の御誓文の一にある、知識を世界に求めて、大いに皇
基を振起することは、我が國古來傳統の大方針と認めねばならぬ。
そも/\微※たる旧
基を振ひて箇程の大寺を成せるは誰ぞ。
高踏派の壮麗体を訳すに当りて、多く所謂七五調を
基としたる詩形を用ゐ、象徴派の幽婉体を翻するに多少の変格を敢てしたるは、その各の原調に適合せしめむが為なり。