手を添えて突き落すは三つ児でも出発る業で厶りまするが、これを
支え、喰い止めようとするは大丈夫の御覚悟持ったお方でのうてはなかなかに真似も出来ませぬ。
だから雑夫達と違って、ささやかながらも一家を
支えて行くことが出来た。
城を守って一戦することは華々しいことであるが、この小勢では一日も
支えがたい。
しかし、天下の大軍を引き受け、半歳を
支えしは、北条家の面目である」と、豪語した。
彼等のある一団は炎暑を重く
支えている薔薇の葉の上にひしめき合った。
夕闇は次第に空を低くして、見上げると、門の屋根が、斜につき出した甍の先に、重たくうす暗い雲を
支えている。
或る出版会社に勤める彼女の僅かばかりの月給では、夫の失職中、そうでもしなければ、一家の生活を
支えてゆくことがとても出来ないのだった。
もう六十ぢかい太った老紳士の腕を、その横からピンク色の洋装のうつくしく身についた若い女が
支えて、ブリッジをのぼってくる。
展望の北隅を
支えている樫の並樹は、ある日は、その鋼鉄のような弾性で撓ない踊りながら、風を揺りおろして来た。
と、その両肱は棚のようなものに
支えられて、膝がしらも堅い足場を得ていた。