夜も更けて、十一時半、焼跡の奥のずいぶん淋しい不便な
場所だが、どんな乗物を利用してどの道を来たのやら、まさしく風の如くに現れたのである。
そこには、ピアリーやノルデンスキョルド男でさえもさすがゆきかねたというほどの——氷の奥からふしぎな力を感ずる
場所だ。
百本杭は大川の河岸でも特に釣り師の多い
場所だった。
保吉はまた電燈の明るいのがこう云う
場所だけに難有かった。
前にもいう通り、元来が一種の魔所のように恐れられている
場所だけに、それが容易に諸人にも信じられて、近所の湯屋や髪結床では毎日その噂がくり返された。
A 飯の事をそう言えや眠る
場所だってそうじゃないか。
かうした
場所だ、對手は弘法樣の化身かも知れないのに、馴々しいことをいふ。