十五にして富樫白生流の
奥義をきわめ、家出して山中に入り剣技をみがいた。
黄昏が来て、さてオデンヤでおもむろに傾けるのは兎に角として、婆羅門
奥義の解説を早目に切上げてモーローと姿を消してしまふ。
真言の印をさがすと、これに似たのがあるだろうが、イサム・ノグチ氏は米国に盛名をはせる人、アメリカの人を相手に真言の
奥義を解説しようということは考えられないナ。
平安朝末になると、武官はほんの召人として、軽く扱はれてゐるが、清輔の「
奥義抄」の巻頭に、此事をまじめに書いてゐる。
千年も寿命を保ったのであるから、神通力の
奥義に達し、変化の術はなんでも心得ている。
若し途中で、或は蹇、或は盲目、或は癩を病む者、などに逢つたら、(その前に能く催眠術の
奥義を究めて置いて、)其奴の頭に手が触つた丈で癒してやる。
恋愛を有せざる者は春来ぬ間の樹立の如く、何となく物寂しき位地に立つ者なり、而して各人各個に人生の
奥義の一端に入るを得るは、恋愛の時期を通過しての後なるべし。