小手鞠、雪柳は、わたくしは夏の花よりも秋の枯葉を
好む。
元来著述を
好む人で、田畑へ耕作に出るときにも必ず筆や硯をたずさえて行って、暇があれば樹の下へ行って記録していたそうです。
だがそれよりも私は自分で星と星との間に勝手な線を描いて、自分の
好むままの空想図を組み立てて見ることの方が一層楽しかつた。
西洋の伝説にある妖婆は、九という数を非常に
好むという話ですから」と、会社員で西洋文学通のN氏は言い出しました。
それとも別に
好む所があって、故意こんな誇張を加えたのであろうか。
上滝のお父さんの命名なりと言へば、一風変りたる名を
好むは遺伝的趣味の一つなるべし。
元來が文弱で、殊に打算に長ずる支那人は、小にしては爭鬪、大にしては戰爭、何れも危險の割合に、利益が伴はぬ事を夙に承知し、成るべく之を避けて妥協を
好む譯である。