今もお稲荷様を
始めとして、神社に往々その社殿や玉垣や鳥居やを赤く塗る習慣の遺っているのは、もと国津神の社から起ったのではないかと自分は疑っている。
黒川・小杉の両先生を
始めとして、いやしくも一方に記録を扱い、しかも一方に実地を調査せられた程の諸先輩は、ことごとくこれに一致しておられたのであった。
着駄といふのは、首枷を著ける義で、謂はゞ、庁の行事
始めと言つた形のものである。
天文十八年三月のこと、相遠参三ヶ国の大名であった今川氏を
始めとし四方の豪族に対抗して、尾張の国に織田氏あることを知らしめた信秀が年四十二をもって死んだ。
この長い年月に亙っての、宣教師を
始めとした熱烈な伝道は、国禁を忍んで秘かに帰依する幾多の信徒をつくった。
一、米国において図書館令を発布したるは、ニユーヨーク州をもって
始めとす。
始めはちよいと居睡りが見つかつて、叱られたかと思つたが、見ると先生は、マクベスの本をふり廻しながら、得意になつて、門番の声色を使つてゐる。
競つてうならす蓄音機の頓狂なひびき、ラヂオを
始めとして露店のたゝき賣り、それからとび拔けて高く調子のよくないのは街頭演説の叫びである。
我孫子の『あびこ』を
始めとし、木下の『きおろし』、安食の『あじき』、松崎の『まんざき』など、この佐原線には、難訓の驛名少なからず。