去年の春先であつたが、私は津軽から上京中の呉八段と彼の
宿舎で碁を打つた。
長慶の初年に、その寺中に住む人で毎夜門外の
宿舎に眠るものがあった。
「わたくしもこの
宿舎を持っているのですから、お客人を長くお泊め申して置きたいのはやまやまですが、あなた方に対しては正直に申し上げなければなりません。
前線と内地を往復する軍人軍属の足溜りに応はしい、簡にして要を得た
宿舎である。
彼等はこんな晩、工場内の
宿舎に帰って蒲団を被って寝る方が恐ろしかった。
けれど、来て見ると、
宿舎というのは、竹の柱に草葺の屋根で、土間には一枚の敷物もなく、丸竹の棚を並べて、それが寝台だ。