寝床はもう一組おなじ炬燵に敷いてあったが、旅僧はこれには来らず、横に枕を並べて、火の気のない臥床に
寝た。
すると乞食は之を聞いて「あなたも面白いことをいふ人だ、あつたかい布団へ
寝たり泊つたりするお銭があれば乞食などしませんよ」と笑ひました。
そう思うと、持って
寝たようでもあり、持つのを忘れて
寝たようでもあります。
行き暮れて辻堂に
寝たときとか、汚い宿に幾日も降り籠められていたときなどには、彼はつくづく敵討が嫌になった。
始めは
寝たふりをしていた娘も、二度三度と問いかけられると、答えない訳には行かない。
ふとん着て
寝た姿の東山、清水からは霞が降って、花には遅いがそれゆえにまた程よく程のよい青嵐の嵐山。
彼は
寝たり起きたりしながら、だんだん癇ばかり昂らせて行つた。
それから夜は洞穴へはひつて三匹の子虎と一しよに
寝たとさ。
もう
寝たのかしらんと危ぶみながら、潜戸に手を掛けると無造作に明く。
其夜は無論お松と一緒に
寝た、お松が何か話をして聞かせた事を、其話は覚えて居ないが、面白かった心持だけは未だに忘れない。