私は軽卒に否定することも
差控えるが、さりとて軽卒に賛同することもなりがたい。
(目賀野氏はもはや閣下ではない筈ですが……)と皮肉をいってやりたくなった田鍋課長だったけれど、それは
差控えることにして、
昭青年だとて、先にあてがあるわけではありませんが、
差当って今の取り做し方としては、これ以外に無かったのでした。
しかし、その悲哀にも男女おのづからの
差はありました。
私は軽率に否定することも
差控えるが、さりとて軽率に賛同することもなりがたい。
——(前文略)違法とは存じましたけれども、貴方様がお越しになるまで、所轄署への報告を
差控える事に致しました。
今なら私は河上氏の言葉をこう解する、「河上氏も私も程度の
差こそあれ、第四階級とは全く異なった圏内に生きている人間だという点においては全く同一だ。