十年余の長い時間がありながら彼のやり方は如何にも露骨で不手際で、まつたく初犯の手口であり、犯罪の
常習者、あるひは生来の犯罪者の手口ではなかつたのである。
貸元の賭場ではなくて、車夫だとか、自由労働者とか、本職でもなしズブの素人でもなしという手合の半
常習的なレッキとした大人の世界へのりこんで行くのである。
母にくらべて、大胆不敵、武者振り堂々たる万引
常習者であった。
常習性犯罪者に対して、彼はいつも思い切って苛酷な判決を与えたから、盗賊たちは彼を非常に怖れ且憎んでいた。
鄭廣は聖人面する彼の新同僚が、支那官吏の
常習として、何れも中飽——袖下——を貪つて居ることを察知して、一日極めて皮肉な詩一首を作つて彼等の廻覽に供した。