酒井は、どうすることもできないで、自らそくばくの金を献上して、
御内膳の資に供えたという。
「これは大将
御内の者でござるが、道に踏み迷うてかくの通り」
ある時
御内宴が催されて、詞臣等をして、宮鶯囀暁光いう題を以て詩を賦せしめられた。
これは津山の御城主、其の頃松平越後守様の御家来遠山龜右衞門の
御内室の娘で、以前は可なりな高を取りました人ゆえ、自然と品格が異って居ります。
これは津山の御城主、其の頃松平越後守様の御家来遠山龜右衞門の
御内室の娘で、以前は可なりな高を取りました人ゆえ、自然と品格が異って居ります。