「お前の師匠はモウロクしてあんなことを云ったが、まさかお前は長者の招きに進んで
応じるほど向う見ずではあるまいな」
三ヵ月目ぐらいには、私を見ると笑顔で
応じるようになり、犬よりも可愛くなったのである。
綾子はあのような時、誰に対してもあのように
応じるのではないかと思いめぐらして苦しんだのである。
十八歳の私は白眼道人なにがしの妻女の言葉に冷然としてええと
応じることもできたのですが、今日もなほそのやうに冷静に応じうるや否やは分かりません。
一人の藤沢あるにしても、独善的に九段を与えて、呉清源や橋本の挑戦に
応じさせないという没落貴族の気位の如きものを持している。
又既に、先年柳田先生が「民族」の上で述べてゐられるから、私しきが今更此に対して、事新しく、附け加へるほどのことはあるまいと思ふが、顔が違へば、心も此に
応じる。
さてそのなかで、今夜の御注文に
応じるには何がよかろうかと思案しました末に、まずこの『録異記』をえらむことにしました。
然し「大いにやり給へ」と
応じることしか出来ません。
私は目下例の通り断り切れなくなつて、引き受けた原稿を、うんうん云ひながら書いてゐるので、あなたの出された問題に
応じる丈、頭を整理してゐる余裕がありません。