「怪しみ失」の例文

「怪しみ失」の書籍での例文

既に斯くの如しとせば、予等独自の眼光を以て万象を観んとする芸術の士の、梅花に好意を感ぜざるは必しも怪しむを要せざるべし。

当時の恒藤に数篇の詩あるも、亦怪しむを要せざるべし。

ぼくをちょいと見た者は、どこを押せばそんな嘆きの音が出るのかと怪しむだろう。

これで彼を怪しむ考えもおのずと消えたのである。

時は正月、殊にこの暗い夜ふけに蝶の白い形を見たのであるから、娘たちが怪しむのも無理はなかった。

かれを怪しむらしい町内の犬の声もだんだんに遠くなって、表はひっそりと鎮まった。

農民のために図書館を設け、または都市の図書館を農民のために開放せんとする運動の、従来閑却せられたるは怪しむべし。

姉の順礼　（程よき所に立留り、もの怪しむ気はひ。

だから、そのなかに、日本ブルジョアジーの特色の一つをなす、軍事的性質が反映しているのは、怪しむに足りない。

各社代表が、利益から離れられないのは、むしろ当然すぎることであつて、少しもこれを怪しむ理由はない。

神は唯一だと言いながらひとりの神を認めずに怪しむのが被造の教会である。