一たい短気な人は速力が気に入るのだから何でも手っ取り早く先手を打って、先に望むことをしてやれば
悦ぶものだ。
序に云つて置くが、劉は、一体、来客を
悦ぶやうな男ではない。
「ハッハッハッハ、人の苦しみを
悦ぶのは、ジャーナリストくらいだろう。
百花開き、樹海は拡がり、黴類は恐ろしく生成し、地球全体は緑で蔽われ人々はたらふく野菜や果実をとって
悦ぶ。
さういふ種類の劇団が、日本に唯一つ存在することは、われわれ演劇研究者、乃至愛好者にとつて何と必要であり、便利であり、
悦ぶべきことではないか。
僕は、此の書を訳しながら、あなたが、あなたの心の上に注ぐ涙を、同じく、僕の心の上に注ぎ得たことを
悦ぶ。
それと、同時に、築地小劇場が、表面、僕とその芸術的立場を異にしながら、なほ且つ、ひとり、僕の期待を徐々に満たしつゝあることを密かに
悦ぶものである。