「私のお父つぁんは旦さんみたいにええ男前や」と外らしたりして
悪趣味極まったが、それが愛嬌になった。
自分の作品を引合に出して、芸術上の理論を云々することは甚だ
悪趣味ではあるが、映画脚本は、云はゞ、文芸上の処女地である。
この雑誌は僕には縁の深い雑誌だが、今度の同人座談会は
悪趣味だ。
仮に、もう一層
悪趣味なものがあつたにしろ、その
悪趣味に交る「新鮮さ」を見逃してはならない。
いや、それよりも、あの魔術使ひ見たいな金貨を、さも深刻らしく使つたところなど、独逸流の
悪趣味に相違ないが、これがまた活動写真式とでも云ふのであらうか。
「それじゃ他人の聞きたがらない音楽を金ずくで聞かせるのも
悪趣味だよ。
アメリカらしい
悪趣味な讃辞であると言わなければならない。
贅沢きわまるそして愚劣至極の政府の
悪趣味といわんければならん」