彼女は
才あり徳ある婦人として、桓温からも大いに尊敬され、しばらく其の邸内にとどまっていた。
「折角の学問の
才を切れ端にして使い散らさないように——」
才助 (九郎助に)やあ、稲荷の兄い、足は大丈夫かい。
むかし、姓名判断などは、なかったのであるが、幸村ほど智
才秀れしものは時に際し事に触れて、いろいろ名前を替えたのだろう。
これほど、文芸が発達して来て、小説が盛んに読まれている以上、相当に文学の
才のある人は、誰でもうまく書くと思う。
豈図らんや造物の脚色は、綺語の奇より奇にして、狂言の妙より妙に、
才子の
才も敵する能わざるの巧緻あり、妄人の妄も及ぶ可からざるの警抜あらんとは。
それに加えて、細心の思慮、縦横の
才を蔵すればこそ、かの世界の魔境未踏地全踏破という、偉業の完成もできたわけだ。
即ち、
才は哉の古字、而て哉は戴に通じ、尚又戴は歳の字と同意義、自然
才の字は歳の字に通じ、二者は全く同一字でござる」
先生今「鏡花全集」十五巻を編し、巨霊神斧の痕を残さんとするに当り我等知を先生に辱うするもの敢て※劣の
才を以て参丁校対の事に従ふ。