貴様、少うし腰も低くなって、気位もだんだんと
折れて来たと思ったらじきに今のような荊を出すな。
猶だ工事中の新築の角を
折れて、仮に新築の一部に設けた受附へ行くと、狭い入口が見舞人で一杯になっていた。
真ん中から
折れて、襟のほうは窓の外に、そして裾のほうが教室の中へ……。
細い横丁を二三度あちこちへ
折れて、飛びこんだのはアパートメントとは名ばかりの安宿の、その奥まった一室——彼等の秘密の隠れ家!
この横丁の中ほどから北へ
折れて真ツ直な通りは旧吉原の大門通りだつた。
城崎の町は、山陰線が北上して、日本海の海岸へ出ようとする一里ばかり手前で、西へ
折れてゐる、其曲り角の處に當つてゐる。
はき出す煙が鼻先からすぐ急角度に
折れて、ちぎれ飛んだ。
ある時その燕は二人っきりでお話をしようと葦の所に行って穂の出た茎先にとまりますと、かわいそうに枯れかけていた葦はぽっきり
折れて穂先が垂れてしまいました。
料理屋萬金の前を左へ
折れて眞直に、追分を右に見て、むかうへ千駄木に至る。