その小熊ぐるぐる
廻りて、時々ちゅうちゅうと掌を嘗む。
……先祖代々の墓詣は昨日済ますし、久しぶりで見たかった公園もその帰りに
廻る。
連れのあずま屋の女たちも黙って見ちゃあいられないから、これも一緒になって探し
廻る。
大人達のチャセゴは、軒々を一軒ごとに
廻るのではなく、部落内の、または隣部落の地主とか素封家とかの歳祝いの家を目がけて蝟集するのであった。
屋敷の西側に一丈五六尺も
廻るような椎の樹が四五本重なり合って立って居る。
彼はそれに乗って諸方馳ずり
廻るには堪えられなく成って来た。
赤蟻は彼のモヂヤ/\した髯の中を草場かと心得て駈け
廻るといふ行體。
目立たない洋髪に結び、市楽の着物を堅気風につけ、小女一人連れて、憂鬱な顔をして店内を歩き
廻る。