それから机の
抽斗をあけてキチンと片づけて、押しこんだいたずら書きの紙屑や糸くずをちゃんと展ばして、紙は帳面に作り、糸は糸巻きに巻きました。
小説家 (机の
抽斗を探しながら)論文ではいけないでしょうね。
洋食の食べかたなどと云うものは?——彼女はふと女学校の教科書にそんなことも書いてあったように感じ、早速用箪笥の
抽斗から古い家政読本を二冊出した。
その書類はわたしの部屋……いや、われわれの部屋の机の
抽斗にはいっているのだが、何分にも秘密の使いだから弁護士や雇い人を出してやるわけにいかないのだ。
キツプリング、ブラツクウツド、ビイアスと数へて来ると、どうも皆其机の
抽斗には心霊学会の研究報告がはひつてゐさうな心持がする。
しかし
抽斗の具合などは値段よりも上等に出来上つてゐる。
自分が升屋の老人から百円受取って机の
抽斗に納ったのは忘れもせぬ十月二十五日。
小さく独り言をいつて、お文は厚い封書を其のまゝ銀場の金庫の
抽斗に入れたが、暫くしてまた取り出して見た。
しかるに一番下の
抽斗の貼り紙の下に何か見つかった——一通の手紙である。