「放心」の例文

「放心」の書籍での例文

僕の近頃は放心が深い、それからの永い夜、僕はお前の寝姿にさへ心付かずに、うつらうつらと物を思ふ、ときどき太く逞しく息を吸ひつつ……。

黄昏が語る安らかな言葉のやうに、それは華麗な静かな靄で呂木の心をおしつつみ、遥かな放心に泌みてきた。

深刻な顔付をしたがらないたちで、時々放心に耽ると肉付のいい丸顔が白痴のものに見えた。

何かしら思い詰めているのか放心して仮面のような虚しさに蒼ざめていた顔が、瞬間カッと血の色を泛べて、ただごとでない激しさであった。

ひそかな噎ぶやうな激情が静まつて、呑気な放心がやつて来る。

紳士は自分が放心から覚めたのを見ると、

怒涛の舞台を体験し終えて放心していたところに、再び、そこに衝撃を受けなければならなかった。

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください